看護師の業務改善とは!?基本のキを解説
残業に、人手不足……。
働き方改革と言われても⋯。今日も業務が終わらない……。
今年は業務改善委員。何からしたらいいのか……。
看護師の皆さん、業務改善に興味を持っている方も多くいらっしゃるはず。
この記事では、看護師の業務改善の基本を解説します。
具体的な取り組みを知り、実践に役立てていただけるようなアイデアを盛り込みました。
他施設の事例などが知りたい方はこちらの記事で先行研究を分かりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
- 業務改善委員になったものの、何から始めるべきかわからない方
- 看護師不足で悩んでいて、業務改善に取り組もうとしている方
- 業務改善のメリットを知りたい方
看護師の業務改善とは

業務改善の定義
日本看護協会は、看護業務の効率化に向けて「看護業務効率化取り組みガイド」を公開しています[1]。
業務改善、業務効率化について、日本看護協会は以下のように説明しています。
「看護の対象者一人ひとりに対し質の高いケアを提供するために、看護の質の向上を図り、看護の専門性のさらなる発揮及び勤務環境改善を図ることを目的とし、看護実践の場における業務のうち、非効率的な方法や手順で実施している業務や看護職員以外でも実施可能な業務、組織内での業務負担の偏り等について、業務内容や方法、体制を見直し、効率的な業務に改善すること」
つまり、以下のように整理することができます。
目的:対象者一人ひとりに質の高いケアを提供するために
①看護の質向上
②看護の専門性のさらなる発揮
③勤務環境改善
やること:以下の業務内容・方法・体制を見直す
①非効率的な方法や手段で実施している業務
②看護職員以外でも実施可能な業務
③組織内での業務の偏り

業務改善できる業務の事例
業務改善のネタは身近な業務に転がっています。考えるヒントになるのは「当たり前だと思っていること」です。
- 処理に時間がかかる、大量すぎる帳票
- 患者への説明・書類回収・ケア・記録が入り乱れる入院の処理
- 置き場が一つなためにわざわざ取りに行かないといけない車椅子
- ほぼ伝えることは書いてある申し送り
- 電子カルテの指示棒でも良くない…?な、メッセンジャー業務
- 今日これ4回目…な入院オリエンテーション
業務改善の具体的な方法と事例

看護師の業務改善は身近なところから着手できます。ここでは事例として5つ紹介します。
業務フローの見直し
看護業務の効率化には、業務フローの見直しが欠かせません。当たり前になっている業務について振り返ってみましょう。惰性で続いている業務に無駄が潜んでいます。
例えば、
- 持参薬の管理・入院時のカルテの記入方法・申し送りの方法は普段どのように進めていますか?
- 年々増えている書類の中に、重複している項目はありませんか?

まずは現状の業務の流れを見える化するためにフロー図を作成してみましょう。
これらを見直すことで、改善点が明確になり、業務の効率が格段に向上します。この過程を通じて、どの業務が重複しているか、または省略可能かを検討し、実行に移すことが大切です。
メディカルギークのscreeでは、入院にかかる帳票を整理し入院業務をシンプルにすることができます。帳票の項目は最大50%減で、患者も看護師も負担を軽減することができます。

コミュニケーションの強化
次に重要なのは、チーム内外でのコミュニケーションの強化です。 一口にコミュニケーションの強化といっても方法は様々。例えば以下のような方法はおすすめです。
- 申し送りでの伝達事項を見える化することで、新人・ベテラン問わず誰でも患者の状態把握がスムーズになります。
- 定期的な患者カンファレンスやチームミーティングのフォーマットを見直すことで、ケア方針の共有やチームの働き方について深くディスカッションを行うことができます。
意見交換を活発にすることで、より良いケアのアイデアが生まれることもあります。 全員が情報を持ち寄ることで、チームとしての一体感も高まります。
教育・研修の充実
業務改善には、看護師のスキル向上も不可欠です。
教育や研修の充実を図ることで、最新の医療知識や技術を習得し、業務の質を向上させることができます。病院内での定期的な勉強会や外部研修の参加を促進し、学びの機会を増やしましょう。 土台になる教育を充実させることで、結果的に教育コストを下げることに繋がります。
また、先輩看護師が後輩に指導するメンター制度を導入することで、実践的なスキルの伝承も可能になります。
ITの活用
最近では、IT技術を活用した業務改善も注目されています。
ITの活用による業務の効率化には、アプリやタブレットの導入が効果的です。看護業務を支援するアプリを使用することで、業務の進捗管理や患者情報の記録が簡単に行えます。また、タブレットを活用すれば、患者のベッドサイドで直接情報を入力できたり、患者・家族自身に入力を依頼したりすることも可能です。入力されたデータは電子カルテでも確認できます。これにより業務の効率化だけでなく、患者への迅速な対応が実現し、看護の質も向上します。
IT化で看護師業務にどのような変化が起こるのか、こちらの記事で詳しく解説しています。

メディカルギークが提供しているscreeはまさにITを活用した業務改善です。入力されたデータは電子カルテにも連携でき、サーベイランスなどのチェックシートの入力も簡単に完了できます。

多職種と連携してタスクシフトを行う
病棟看護師・外来看護師のみならず、看護補助者・薬剤師など多職種と連携して業務改善を行っていくこともできます。看護師が本来やるべき業務に集中することは単なる看護師の業務改善のみならず、患者へのケアの時間を充実させるという本質につなげることができます。
日本看護協会が発表している「看護業務の効率化先進事例アワード2023」において、薬剤師と連携した例が公開されています。一般薬剤のミキシングを薬剤師へタスクシフトしたことで、単なる業務改善にとどまらず患者への負担を最小限に安全に点滴を実施することができるようになっています[2]。
また、厚生労働省愛知労働局からは
- 介護の資格を持つ看護補助者と夜勤に入り夜勤の業務分担を行った例
- 病棟を超えて看護補助者へ業務分担した例
が紹介されています[3]。
看護師の業務改善はできる!
看護師の業務改善は、業務の効率化や質の向上を目指す重要な取り組みです。業務フローの見直し・コミュニケーションの強化・教育や研修の充実・ITの活用・多職種とのタスクシフトを通じて、看護師の負担軽減と患者へのより良いケアを実現することができます。これらの基本を理解し、自分の病院で実践してみることが、業務改善への第一歩です。
メディカルギークでは、看護師経験のあるプロが業務改善のお手伝いをしています。入院業務をシンプルにすることで、入院業務にかかる時間を最大1/3まで改善できます。
【参考・引用文献】






